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『日本一やさしい法律の教科書』

日本一やさしい法律の教科書


『これから勉強する人のための 日本一やさしい法律の教科書』
(品川皓亮・著/佐久間毅・監修/日本実業出版社/2011年)





同じ第6回出版甲子園の決勝に出た、品川くんの本です。
10月20日に出た本で、出てすぐに買ってはいたんだけど、
じっくり読む時間がなくて、今日久々に手にとってじっくり読ませてもらいました。

タイトル通り、とてもわかりやすくていい本です!
この本の楽しみ方は人それぞれだと思うけど、
自分は「哲学は大好きだけど、法律は興味なし」という人間だったので、
そういう人の場合、この本は、哲学的な視点から楽しめると思います。

この本から学んだことを一言でまとめると、
「100%自由でないからこそ、人間は幸せ」ということです。

たとえば、この本で書かれている例だと、
「100%自由な社会」では、「嫌いな人を殺すのも自由」ということになってしまう。

もちろん、そんな社会がいい社会なわけはなくて、
長い時間をかけて、世界中の人がルールを作る必要を感じてきたから、
殺人が禁止されたり、奴隷制が禁止されたり、
いろいろなことが禁止されてきた。

つまり、色々な「禁止」は、実は「自由」のためにある。
という、ちょっと考えれば当たり前(だけど忘れがち)なことを、
あらためて教えてもらえました。

殺人とか極端な例を出さなくても、
例えばサッカーが楽しいのは、「手を使っちゃいけない」からです。
手を使えるサッカーは、ラグビーになってしまう。

それはそれで楽しいかも知れないけど、
中田とか中村俊輔とか、長友とかは、
当たり前だけど、ラグビーでなくサッカーをしたいんです。

これだけでも「禁止されることを、実は人間は楽しんでいる」
ということを、説明できると思います。

だからこの本でも、
「個人の人権が80%守られ、80%自由な社会」の方が、
「100%自由な社会」よりも住みやすい、と説明しています。



あと、「この世に会社がある理由」というページも面白かったです。

「5万円を1000人が持っていて、それぞれがバラバラに事業を始めても、何もできない。
 でも、1か所に集めて5000万の資本金にしたら、大きな事業が出来る」

という説明がありました。

これもちょっと考えれば当たり前で、
「会社」というのはそうやって自然に発生したもので、
本来誰もが望んでいたシステムだったはずなんだけど、

「会社に勤めたって搾取されるだけだ」という思想が広まったり、
「会社」というものの良い面とか、ありがたみを忘れる傾向が、
自分にも多くあったな、とあらためて思いました。

これも「100%自由でないから人間は幸せ」を、
経済的な部分から補足するものだと思います。

会社に勤めれば、100%の自由は当然ないけど
それは、会社というシステムが登場する前の時代の人が、
「よりマシな」システムを探してたどりついた結果なんですね。

そう思えれば、仕事をする時の気分がだいぶ変わると思います。



あと、第3部の終わりの方にある「トレーニング」がおすすめ。

「Aが自宅に所持していた覚せい剤をBが盗んだ場合、Bは罪になるか」

というような、ちょっとひねった面白いケースが色々書かれています。
「知識を蓄えるより、自分で考える方が好き」という人は、
このトレーニングを先にやってから、読み進めていってもいいかも、と思いました。



とりとめなく長文を書いてしまったけど、とにかくいい本です。
学生が法律の本を書くことなんてほとんどないと思うけど、
学生だから出来る柔軟な説明、というのはすごく有益だと、あらためて思いました。

もっとこういう本を、多くの学生が出せるといいですね!

今をフリーランサーとして、最低のスタートにしよう。

管理人の1冊目の刊行は、無事今月末に決まっています。

その後、2冊の書籍でそれぞれ、
イラスト約700点と、一コマ漫画約100点を描かせていただく仕事を、
今引き受けているのですが、
この仕事量を甘く見ていたことを、今痛感しています。

他にも、ブログ記事執筆で月5万円ほどいただけるお仕事とか、
3つのバイトの掛け持ちとかで、
月収25万以上稼ぎながら、2冊の本のイラストを描こうとしていました。

今思うと、本当に無謀でした。
今、すべての締め切りに遅れまくって、精神的にだいぶ参っていました。

でも、長くやっていけばこういうこともきっとあるのだろうと思います。
あってはいけないことだけど、自分はまだ、自分を知らな過ぎた。
それに気づけただけでも、いい経験だと思います。

とりあえず、バイトはあらかたキャンセルして、
早く2冊のイラストを描かせていただくことにします。

生きていくというのは厳しいことなんだと、あらためて痛感しています。
人に迷惑をかけることは心苦しいし、あってはならないことですが、
長い時間が経ったら、そんなこともあった、と言えるのでしょう。

つぶやきはここまでにして、ひたすら描いていきます。

出だしで早くもつまずいた自分のフリーランサー人生ですが、
「スタートは最低だった」という方が、後で物語的に面白いのはよくある話で、
こんな状況も喜ぼうと思います。

第7回出版甲子園、大成功おめでとうございます!

昨日、第7回の出版甲子園決勝大会に、観客として行ってきました。
スタッフの皆さん、去年に引き続き、今年も大成功おめでとうございます!
出版甲子園は、本当に、存在自体がものすごく価値のあるものだと思います。
今でもとても感謝しています。


SPKの検索で、今後このブログがヒットしないよう、
タイトルからSPKの言葉は消しておきました。
が、去年の今頃の思い出が色々あるブログなので、
今後も、一人で静かに運営していきたいと思います。
そのうち何か、このブログから提供できる価値が生まれるかも知れません。


出版に限らず、人間が自分のいる場所でベストを尽くしていたら、
生き方が交差する機会はまた沢山あるし、別に交差しなくても、
何か大きなことを願っているなら、出会ったことがある人もない人も、
生きている人も死んでいる人も、みんなつながっていると思います。


そんなことを、昨日あらためて思いました。ありがとうございました。

『エンゼルバンク』1巻

エンゼルバンク1巻


 ― 30過ぎたら利息で暮らせ ―

転職の意思を告げた主人公、井野に、
弁護士の桜木(ドラゴン桜の主人公)が与えたアドバイスです。

この「利息」は、貯金の利子や株の配当ではありません。
「自分の実績」から生まれてくる財産です。


■「実績から財産を生む」とは?

例えば、井野の場合は高校英語教師だったので、こうなります。

・まずは転職しない。
   ↓
・受験英語のエキスパートになる。
   ↓
・生徒の大学合格実績を上げ、高校から報酬をアップしてもらう。
   ↓
・高校の英語教育をリードし、執筆、講演を多数手掛ける。


「利息を生む」ためには「元金」が必要ですが、
その元金が、彼女の場合「英語教師であること」だったわけです。

これは井野に限らず、多くの人に言えると思います。
「転職がいけない」というわけではなく、
「自分が長い時間をかけて付き合ってきたものとは、
 向き合わないといけない」と言ってもいいと思います。

が、多くの人はその逆をやって、環境をリセットしたがるものだと思います。
海老沢も井野にこう言っています。

「意外とそこに気づかない人多いから…。
 今持ってるキャリアの継続が一番だ、ってこと」



■転職することの不利 

転職する時、まったく新しい、
今までの仕事と関係のない職に就くと、
当然ながら、それまでのキャリアが活かせません。

無論、これも「新しい挑戦」といえばそうだし、
新しい場所でもすぐに実力をつけて、
過去のキャリアとそれをうまく融合させることが出来たらいいのですが、
実際はそううまくはいきません。

そのため、この漫画の副主人公で転職アドバイザーの海老原は、
転職を考える井野に、「転職…しない方がいいですよ」と言います。
そして、「人の価値は自分でなく、相場が決める」こと、
「今転職しても、社会的地位も年収も大幅にダウンする」ことを告げます。

が、そんな中「自分の価値を一切下げず転職する方法」が
「一つだけある」とヒントを与えます。
その意味がわからなかった井野に、さらに桜木が与えたアドバイスが、
冒頭の言葉です。

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まだ30まであと3年ある自分は、もうちょっと「元金」を増やしておきたいです

テーマ : ★大学生活★
ジャンル : 学校・教育

『医龍』4巻

医龍4巻

  …医局だとか、自分を守るとかそんなことは、
  数時間でいい、忘れよう!


これがこの巻で一番心に残ったセリフです。

研修医の伊集院は、主人公の朝田によって、
無理やり「バチスタチーム」に入れられます。
(「バチスタ」という、最も難しい心臓手術をするチーム)

そして、普通だったら難易度が高すぎて避ける、
状態の悪い患者へのバチスタ手術を、朝田が決めたことを知ります。
失敗して朝田たちとともに破滅していく未来を想像した伊集院は、
半ば絶望的な気持ちで、手術までの日々を過ごします。

しかし、手術当日、自分たちを全面的に信頼して、
泣いてすがる患者の家族の顔を見て、
伊集院は冒頭のセリフ(心の中)のように決意します。


 ― 数時間でいい、忘れよう ―

この一言は、すごくいい一言だと思います。

我々はいつもいろんなものに縛られていて、
「今日が人生最後の日だったとしてもやること」を、
ついつい後回しにしてしまいます。

しかし、もしこの伊集院のように思えたら…、
「数時間でいい」と思って、数時間だけ忘れてみたら、
その短い時間の間に、本当の自分が見えてくるかも知れません。
何か発見があるかも知れません。

と思って、最近自分は秒単位の本能で生きていて、
それでバイトを忘れてしまったり、
執筆の中間締切に遅れてしまったりしたこともありましたが、
全体としてはうまくいっています。
本能のままに、「人生最後の日」のように生きても、
人生、意外と回っていくものだと思います。

この時、伊集院が自分に与えたような「ゴールデンタイム」を、
自分ももっと、自分に与えていこうと思います。

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